【病気の概要】小児の肺炎球菌感染症
肺炎球菌は、細菌による子どもの感染症の二大原因のひとつです。この菌は、子どもの多くが鼻の奥に保菌していて、ときに細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎といった病気を起こします。
肺炎球菌による細菌性髄膜炎の罹患率は、ワクチン導入前は、5歳未満小児人口10万対2.6~2.9とされ、年間約150人前後が発症していると推定されていました。また、約21%が予後不良であったとされています。現在は、肺炎球菌ワクチンが普及し、肺炎球菌性髄膜炎などの侵襲性感染症は激減しました。
【対象年齢】生後2月~5歳未満
【接種回数】全4回
※接種を開始した月齢で接種回数が変わりますのでご注意ください。
〔接種開始:生後2月~7月未満の場合〕
(標準的接種期間)
接種回数:全4回
(初回接種3回、追加接種1回)
初回接種:27日以上の間隔をあけて、2歳まで(標準的には1歳まで)に3回接種なお、2回目の接種が1歳を超えてしまった場合は、3回目は行わず追加接種を行う。
追加接種:初回接種の3回目終了後、60日以上の間隔をあけて、1歳以降に1回接種
〔接種開始:生後7月~1歳未満〕
接種回数:全3回
(初回接種2回、追加接種1回)
初回接種:27日以上の間隔をあけて、2歳までに2回接種なお、2歳を超えている場合、初回接種は終了となるため、追加接種を行う。
追加接種:初回接種の2回目終了後、60日以上の間隔をあけて、1歳以降に1回接種
〔接種開始:1歳~2歳未満〕
接種回数:全2回
(初回接種1回、追加接種1回)
初回接種終了後、60日以上の間隔をあけて追加接種を行う。
〔接種開始:2歳~5歳未満〕
接種回数:1回