【病気の概要】Hib感染症
 Hib感染症とは、インフルエンザ菌のうち、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)という細菌によって引き起こされるもので、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な感染症を引き起こす場合があります。Hibは、冬に流行するインフルエンザのウイルスとは全く別のもので、他の多くの細菌やウイルスとは異なり、Hibは感染しても抗体(免疫)の十分な上昇が期待できず、繰り返し感染することがあります。
 Hibによる髄膜炎などは初期症状が発熱、嘔吐、けいれんなどで、風邪や他の病気と症状が似ているため、早期に診断することがとても難しいとされています。Hibによる髄膜炎は5歳未満の乳幼児がかかりやすく、特に生後3か月から2歳になるまではかかりやすいので注意が必要です。


【対象年齢】生後2月~5歳未満
【接種回数】全4回
※接種を開始した月齢で接種回数が変わりますので、ご注意ください。

〔接種開始:生後2月~7月未満の場合〕
(標準的接種期間)
 接種回数:全4回
(初回接種3回、追加接種1回)
 初回接種:27日以上の間隔をあけて、1歳になるまでに3回接種
 追加接種:初回接種の3回目終了後、7か月以上あけて1回接種

〔接種開始:生後7月~1歳未満〕
 接種回数:全3回
     (初回接種2回、追加接種1回)
 初回接種:27日以上の間隔をあけて、1歳になるまでに2回接種
 追加接種:初回接種の2回目終了後、7か月以上あけて1回接種

〔接種開始:1歳~5歳未満〕
 接種回数:1回

※1歳になるまでに初回接種が完了しなかった場合は、残りの初回
 接種は実施せず、追加接種を行う。