○副反応について
 予防接種は、接種を行うことで対象疾病にかかりづらくなったり、重症化を防止することが望めますが、その一方で副反応が生じるリスクもあります。ワクチンの種類にもよりますが、発熱や発赤など通常数日で自然に治るものから、極めてまれに脳炎や神経障害、アナフィラキシーショックといった重い副反応が生じることもあります。
 予防接種をする上で、有効性だけではなく、こうした副反応のことも理解した上で接種を受けるようにしてください。

・通常見られる副反応
 ワクチンの種類によっても異なりますが、発熱、接種局所の発赤・腫脹(はれ)、硬結(しこり)、発疹などは比較的高い頻度(数%から数十%)で見られます。こうした副反応は、通常数日以内に自然に治るので心配の必要はありません。

・重い副反応
 予防接種を受けたあと、接種局所のひどいはれ、高熱、ひきつけなどの症状がありましたら、医師の診察を受けてください。お子さんの症状が予防接種後副反応報告基準に該当する場合は、医師から厚生労働省へ副反応の報告が行われます。
 ワクチンの種類によっては、極めてまれ(百万から数百万人に1人程度)に脳炎や神経障害などの重い副反応が生じることもあります。このような場合、その副反応が予防接種法に基づく定期の予防接種によるものと厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済の給付の対象となります。

・紛れ込み反応
 予防接種を受けたしばらく後に、何らかの症状が出現すれば、予防接種が原因ではないかと疑われることがあります。しかし、たまたま同じ時期に発症した他の感染症などが原因であることが明らかになることもあります。これを「紛れ込み反応」といいます。