【病気の概要】
①ジフテリア
 感染は主にのどで、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺をおこすことがあるため注意が必要です。
 ジフテリアは感染しても10%程度の人に症状が出るだけですが、残りの人は発症が出ない保菌者となるため、その人を通じて発症することもあります。
②破傷風
 破傷風菌は人から人へ感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口から人の体の中に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、最初は口が開かなくなるなどの症状が出て、やがて全身のけいれんを起こすようになり、治療が遅れると死に至ることもある病気です。
 破傷風は、自然免疫や病後に免疫を獲得することができないため、免疫を獲得するには予防接種をする必要があります。


【対象年齢】11歳~13歳未満
 標準的接種期間は、11歳~12歳の間とされています。

【接種回数】1回
 乳幼児の頃に接種した四種混合、三種混合ワクチンのうち、ジフテリアと破傷風の免疫強化を目的に行うもので、11歳~13歳未満の間に1回接種をすることとなっております。